京都国立博物館が所有する、国宝・重要文化財の刀剣達。
刀剣鑑賞の入口として「形」「銘」「刃文」「刀身彫刻」、この4つのテーマに沿って紹介されていた。
特別展示「縁を結ぶかたな」ー国宝・重要文化財で学ぶ刀剣鑑賞ー
その感想をここに書いていこうと思う。
開催概要 会場内の様子は?
開催概要
会場:京都国立博物館 平成知新館1F-4・5
開催期間:2026年2月4日~3月22日
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日は20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日:月曜日(ただし2026年2月23日(月祝日)は開館で2月24日(火)が休館日となる)
行き方
今回は阪急電車を利用して、京都河原町から京阪電車に乗り換えて、会場へ向かった。
京阪の祇園四条駅の入り口は、四条大橋を渡った先にあるので分かりやすい。
2番乗り場の中之島方面行きに乗って七条駅で下車して4番出口へ。
そこから10分かからない距離を歩けば、博物館の南門に辿り着く。


駅の出口付近に地図もあるので、それを確認してもいいだろう。
チケット購入
入口に入る前に購入するチケットは、窓口と券売機両方から購入できる。
会計方法は現金以外にも、クレジット、電子マネー、交通系などが利用できて、今回の展示は平常展のチケットで鑑賞する事ができる。
ただし、割引券やメンバーズパスなどを持っている人は、窓口のみでの受付となるので注意が必要だ。

会場内の様子は?

会場は一階の4・5(上の写真参照)となっていて、同時期に開催されている雛人形の展示や、蒔絵などの他の平常展も同じフロアで見られるようになっている。
二階、三階にも平常展の展示がされているが、今回はあまり時間がなかったので、一階のみ鑑賞させてもらった。
行ったのが土曜日というのもあり、主に親子連れを中心にどの部屋も人が多く、特に目的の展示室は近年の刀剣ブームの為か、段違いの混雑具合だった。
展示物は人の後ろから鑑賞しても良いのなら、空いている所から鑑賞したり、好きな刀剣のみ鑑賞する事もできるが、ケース前の最前列で鑑賞がしたいなら、やはり観賞用の列に並ぶ必要があった。
ちなみに会場内は撮影禁止だ。
しかしスタッフの方に確認すると、鉛筆でのメモなら大丈夫との事だったので、今回は初めて簡単なメモを取って鑑賞させてもらった。
今回はこの展示以外の一階のフロア全ての展示物と、目的の展示はメモを取りながら鑑賞したので、鑑賞時間は約2時間かかった。
私の好きな刀 二選
義元左文字
4の部屋の桑名江と同じ独立ケースに展示されていた、南北朝時代に作刀された刀剣。
重要文化財に指定されていて、宗三左文字とも言われている。
元々太刀の刀を打刀にしているので、厚みのある重量感を感じる刀だが、特に印象に残ったのは茎に彫られた銘。
銘とは、刀の柄の中に隠れている部分である茎に彫られた文字で、今回のテーマの一つでもある。
ここには刀を作った刀工や、刀の所有者の事などが掘られている事が多い。
この刀は、桶狭間の戦いで織田信長が今川義元を倒した時に手に入れた刀なので、裏側の茎に彫られた銘の一部には「義元討捕刻彼所持刀」と彫られていた。
さらには表に「織田尾張守信長」と自分の名前が彫られている上に、金象嵌銘で掘った溝に金が埋められていて、主張が強い。
よほど「この刀は自分の物だ」と信長は主張したかったようにも感じる。
山城国西陣住人埋忠明寿
5の部屋に入ってすぐに目に入る、独立ケースで展示されていた刀。
この刀工が作った刀身が長い刀は少なく、本物であると分かっているのはこの刀のみらしい。
この刀はまず、刀身彫刻に目が引き寄せられた。
彫金が得意な刀工である為か、表には梵字と不動明王、裏には倶利伽羅龍の刀身彫刻が、精巧なクオリティで彫られている。
刀身彫刻が掘られている刀は数多く見られるが、両面に彫られているのは、私の記憶の中では初めて見る。
そしてもう一つ目を引いたのが「他江不可渡之(ほかへこれをわたすべからず)」という銘文。
このような一文が彫られているのも初めて見た。
埋忠はこの刀を作った時、渡した家に代々末長く大事にして欲しかったのだろうか。
驚き! 四ヶ国語の解説文
近年外国人観光客の増加による影響の為か、今回の展示ではなんと解説文が日本語に加えて、英語、中国語、韓国語の四ヶ国語で書かれていた。
大抵の解説は日本語の下に、少し小さい文字で英語の解説スペース、たまに中国語も書かれているイメージだったが、私の記憶の中では韓国語の解説文を見たのはこの展示が初めてだった。
観光地である京都の博物館では、特に色んな国の外国人が毎日の様に来館するから、それに対応しての事なのだろう。
桑名江と義元左文字が展示されていた独立ケースの右隣には、刀の部位の名称が書かれている解説パネルも設置されていて、これも四ヶ国語で書かれていた。
外国人の来館者がそれを見ている姿もあったので、外国人が日本の文化財について知ってもらえる、大事なツールの一つになっているのかもしれない。
本日のお供
価格:2200円 |
阪急電車の十三駅から京都河原町駅まで、急行の電車に乗ると約40分、往復だと一時間以上の時間がある。
その間スマホを見ているだけというのは、なんとももったいないと思ったので、久しぶりに本を読んだ。
数年前の転職の影響で、空いていた時間帯での電車通勤から、ギュウギュウ詰めの満員電車での通勤に変わり、本を読めていた時間がごっそりなくなってしまい、ここ数年積み本が増える一方だったからだ。
今後も外出の移動時間を積極的に利用して、読んだ本を増やしていきたい。
この本の内容については、一回読んだだけでは理解できそうになかったので、もう一度読み直した上で改めて紹介したい。


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