
ドイツにある美術館ヴァルラフ=リヒャルツ美術館。
その美術館が所有しているゴッホをはじめ、印象派の画家たちが手掛けた絵画の名品が見られる展覧会が開催されている。
展覧会「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」
その感想をここに書いていこうと思う。
開催概要、会場内の様子は?
会場:あべのハルカス美術館(あべのハルカス16F)
開催期間:2026年7月4日(土)~9月9日(水)
開館時間:火~金/午前10時~午後8時 月土日祝/午前10時~午後6時(入館は閉館30分前まで)
休館日:2026年7月6日
行き方
最寄り駅は「天王寺」駅。
JRを利用した場合は、中央改札から歩道橋を利用すれば、あべのハルカスの2階に辿り着く。
入口の右側にシャトルエレベーターという大きなエレベーターがあるので、16階まで上がれば美術館へ辿り着ける。
会場内にはお手洗いが無いので、会場入り口の左側にあるお手洗いを、事前に利用しておくのをおすすめする。
チケット購入
チケットの当日券は、一般が2100円、大高生が1700円、中小生が500円で、券売機で購入できる。
チケットを購入する場所へは、案内のスタッフの人が要所要所で案内してくれるので、迷う心配はほとんどないだろう。
ちなみに障がい者手帳などで割引をしてもらう人は、美術館のチケットカウンターでチケットの購入をする。
そしてお子様特別ご招待として、一般1枚につき、同時入場する中小生1名の入館が無料になるらしい。
(ただし中小生2人目からは通常料金、そして招待が適応されるのは、有料観覧券に限るので注意が必要だ)
会場内の様子は?
見に行ったのが土曜日だったので人が多かったが、列が全く進まないと感じる程ではなかった。
年齢層としては親子連れは少なく、大学生くらいの若い人から、5、60代くらいの年配の方も多かった。
会場内は個人利用、非営利目的ならば基本撮影OKで、著作権期間内に入っている作品がある6章のみ撮影禁止だ。
SNS投稿OKとは書かれていなかったので、撮影した画像の取り扱いには注意が必要だ。
跳ね橋などの目玉の絵は、撮影する人とじっくり絵を見たい人で、最前で見られる列が全然進まなかった場所もあった。
おおよその順路はあっても、後戻りしてはいけない訳ではなさそうだったので、人が少ない絵を先に見てから、じっくり見たい絵に時間を掛けるのも、一つの手かもしれない。
じっくり見たい絵と、流し見に近い絵を分けて会場内を進んだので、鑑賞時間は約1時間10分かかった。
会場を出てすぐに今回の展覧会のショップがあり、自分用の栞を2つ購入した。

印象に残っている所
縫い物をするジャン・ルノワール
今回購入した栞(写真左)に使われている絵。
ふわふわした金の髪に、ピンク色のドレスみたいなワンピース。
縫い物をしている顔は、真剣でありながらもどこか可愛らしい。
「髪の毛ふわふわしてて可愛い子だな~」と思わず吸い寄せられた。
モデルになっているのは、当時4歳だった作者の次男、ジャン・ルノワール。
そう、次男。
この子は男の子なのである。
男の子が女の子の格好をしているのは、昔は女の子の方が生存率が高く、魔除けとして女装させていた。
……という話もあるらしいが、当時男児が履いていた半ズボン(ブリーチズ)は、金具の留め方が複雑で、トイレの躾が終わっていない男の子は、それが必要ないガウンやドレスを着る習慣があったらしい。
ルノワールの趣味で女の子の格好をさせている訳ではないようだ。
ゴッホの跳ね橋
今回の展覧会のタイトルにもなっている目玉の絵。
実はゴッホが描いた跳ね橋は5点あり、この絵は最後に描かれた作品らしい。
暗い色の壁を背景にして飾られているので、数メートル離れた所から見てみると、まず絵の鮮やかな青や黄色が目に飛び込んでくる。
暗い日陰から、日にあたっている明るい場所を眺めている感覚に近い。
隣に飾られていた「ニューネンの農家」という絵が、茶色をベースにした暗い色の絵だったので、跳ね橋の色の明るさがより際立って見えた。
余裕がある人は少し離れた場所から見て、壁と絵の色の明暗の差を感じてみて欲しい。
読んでみると面白い「もう少し詳しく解説」
会場の所々には、『もう少し詳しく解説』と称して、印象派や展示物にまつわるちょっとした豆知識のような解説が書かれている。
どれも1、2分くらいで読めるような内容で、読んでみると中々面白かった。
作品や印象派への理解を掘り下げるきっかけにもなる内容なので、スルーせずに絵を見る息抜き感覚で読んで欲しい。
特に記憶に残っているのは、『印象派好みの額縁は白』という解説。
下半分の少し字が小さくなっている部分に、今回の展覧会の壁の色は第1章はサロン展をイメージした赤、それ以降は所蔵館の展示室を参考に色を選んだと書いてあった。
てっきり会場の壁の色は、飾られる絵が見やすいものを選んでいると思っていたので、他にもちゃんと意味があったのは少し驚いた。
それも踏まえて絵を鑑賞する時は、ぜひ会場の壁の色にも注目してみて欲しい。
今回のお供
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電車の移動時間中に読み始めたビジネス書。
今回の展覧会には全く関係ないと思っていたが、思わぬ繋がりがあった。
著者が『やり抜く力』について研究するにあたり、話を聞いた多くの人物達の1人、「ザ・ニューヨーカー」の漫画家をしていたボブ・マンコフは、高校時代に点描技法の創始者であるスーラの作品に触れた事がきっかけで、ドット絵の漫画スタイルに辿り着いたらしい。
こうして芸術鑑賞や読書などで得た情報が、自分の中で思わぬ形で線となって繋がると、とても面白い。


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