2026年、前田育徳会が創立百周年を迎えた。
それを記念して、金沢を拠点に「加賀百万石」と言われる程の大きな名家だった前田家にまつわる名品が、東京で展示された。
前田育徳会創立百周年記念 特別展『百万石!加賀前田家』
その感想をここに書いていこうと思う。

開催概要、会場内の様子は?
会場:東京国立博物館 平成館
開催期間:前期2026年4月14日~5月10日、後期5月12日~6月7日
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
ただし毎週金、土曜日と、5月3日~5月5日までは20時まで開館
休館日:月曜日
行き方
JR上野駅の3階にある公園改札出口から出て、上野公園を歩いていくと10分もかからない場所に、博物館の正面入り口が見えて来る。
途中で立て看板も設置されているので、迷う心配はほとんどない。
ただし、反対側の出口に出てしまうと大回りになってしまうので、駅の出口だけは間違わないように注意が必要だ。
チケット購入
チケットは博物館入口にある窓口と券売機、もしくはセブンチケット等のいくつかのプレイガイドから購入する事ができる。
キャンパスメンバー会員で割引を受けたい方は、売り場の窓口での学生証の提示が必要になる。
当日に限り常設展の展示も見られるので、時間に余裕がある人はぜひそちらも見て欲しい。
会場内の様子は?
展示会場は第1会場、第2会場の二つに分かれていて、平成館に入ってすぐにスタッフの人にチケットの確認をしてもらうと、そのままエレベーターに乗って2階へ上がってすぐ左に曲がると、第1会場の入口がある。
ちなみに音声ガイドの機器のレンタルも、第1会場入口付近でやっている。
会場内は平日でも人が多くて、全体として年齢層が高くて年配の方が多く、外国人も多かった。
会場を跨がなければ明確な順路は無さそうだったので、近くで展示物を綺麗に見たいなら、ガラスの一番前の列に並んで見るのをおすすめしたい。
だが、平日でも列が全然進まない箇所も多かったので、見たい物だけ前列で見て、空いている所があればそこを先に回るのも一つの手だろう。
会場内は基本撮影禁止だが、会場の最後の方にある一部の展示だけは撮影可能だった。
特別展の鑑賞時間は約2時間。
その後、飛ばしながら回った常設展示の鑑賞時間を含めると合計約4時間かかった。
ずらりと並ぶ鎧と、鮮やかな色の陣羽織
どれも銘品揃いだったが、特に一番印象に残っている展示は一番最初だろうか。
まず第1会場に入ると、今回の展示のポスターにも載っている、初代当主、前田利家が使っていた金色の鎧、金小札糸素懸威胴丸具足(きんこざねしろいとすがけおどしどうまるぐそく)が出迎えてくれる。
ふんだんに金箔が使われた金色に光る鎧に、特別展の世界観に一気に引き込まれた後で、次に目に飛び込んで来た光景に圧倒された。
向かって右には歴代前田家当主の鎧が、左には沢山の陣羽織が部屋の端から端までズラリと並んでいた。
鎧が並んでいる側の前半の方は、戦場の中で遠くからでも前田家の鎧だと分かるような、目立つ形状の兜を持つ鎧が並び、後半に連れて戦をする必要がなくなってきた時代の鎧は、加賀に集まった職人たちの技が光る要所が多く見られるようになってくる。
艶やかな漆が塗られていたり、足を包む布にも細かな模様が入った布が使われているものもあり、とても惹きつけられた。
一方陣羽織の方は、貿易で得た羅紗(らしゃ)という外国製の布が使われている物もあって驚いた。
後半の方の解説にはアップリケのやり方で、作られている箇所もあるらしく、そのような古い時代に既にアップリケが存在している事にまず驚いた。
陣羽織の中で特に印象に残っているのは、模様の形に切り抜いた布に他の布を嵌め込む、切嵌(きりはめ)という技法を使った、白と黒の三角が積み重なった模様の陣羽織だ。
当然ながら作られた当時にはミシンは存在せず、全て手縫いだ。
大きなズレもなく、縫い目を見せないように正確に縫い合わせられる事に驚いた。
保存状態の良さに脱帽
特別展を一通り見て一番感じたのは、「展示物の保存状態の良さ」だ。
特に鎧や陣羽織で使われている布類でそう感じた。
布が使われた展示物は色があせたり、シミらしきものが残っている物も多く、常設展で展示されている鎧でも、博物館で保管される前までの保存状態も影響しているのか、使われている布も少なからず色あせている。
しかし、今回の展示の布類にはそれがあまり感じられなかった。
陣羽織は今でも色鮮やかで、実際に使われていた数百年前そのままの姿を保っている。
前田家が永く後世に名品を残していく為に、今日まで適切な保存をしてくれた事で実現できたことなので、そのすごさを生きている内に目の当たりにできた事は、大きな経験になった。
大ボリュームの図録
今回購入させていただいた図録が、今までで購入してきた図録の中でもトップクラスの分厚さで、ショップで初めて見た時に思わず目を剥いた。

上の写真は、自分が持っていた一番厚い図録、2022年に開催された『国宝 東京国立博物館のすべて』の図録(写真右)と比較したものだ。
図録の厚さはほぼ同じだが、ハードカバーじゃない分、写真左側にある今回の特別展の方がページ数が多い。
当然重さもずっしりしていて、量ってみると約1.6㎏あった。
購入する際は有料のレジ袋を利用するか、トートバッグなどの大きくて丈夫な袋を、事前に用意しておいた方がいいだろう。
今回のお供
|
クオリティトラストジャパン QZA-1014BL 耐火・防水バッグ ALERA 断熱ガラス繊維を使用 耐火+浸水を防ぐ ブルー 価格:1980円 |
![]()
地面に落として強い衝撃を受けたり、劣化したり、膨張した状態で使用を続けて、モバイルバッテリーが爆発する事故が近年増えてきている。
5月に入って急激に気温が上がり、モバイルバッテリーの管理に注意しないといけない季節がやって来た。
もしも車や電車、新幹線で爆発したらそれこそ大惨事だ。
自分のモバイルバッテリーで、もしそんな事が怒ったら怖いので、今回の旅行の為に購入した耐火袋に入れて持ち歩いた。

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます